松本市の景観
本日、松本市景観賞が発表になりました。
何をとち狂ったか…。
身の丈に全くあわない役割が
去年、今年と2年間選考委員として参加させて頂きました。
今年は23件の応募がありまして
去年よりも応募が増えたそうです。
今年は他薦が増えまして、市民の方の意識の高まりを感じますね。
基本的には全て実際の場所に行きまして外側から見せて頂き
戻ってからそれはそれは真剣に議論を繰り広げます。
今年は特に白熱しておりました。
結果…。
最優秀は1件(当たり前か)
部門賞は3件
奨励賞が9件選出されました。
個人的な感想としましては
最優秀、部門賞、奨励賞…。そして、賞に選出されなかった応募作
一応賞として分けていますが
どの物件もそれぞれに、それぞれの状況で『景観』を意識し、一生懸命取り組んでいらっしゃるものだと思います。
今年は賞として決めることが非常に難しい多岐にわたる申込みがありました
だから、順位みたいなものはあまり関係ないですね。
受け取りかたや、決め方が難しいのは
『建築の賞』ではないことです。
優れた建築です…と評価されている訳ではなく、
松本の景観に馴染み、配慮し
松本らしさを継承、貢献してますね
という賞なのです。
(建築だけではなく活動などについての部門もあります)
建築の場合
つくりこんだ秀逸なもの(外構含む)を
評価しているのではなく
◼️元からあった屋敷林を残したとか
◼️機械類がうまく隠せているとか
◼️太陽光発電パネルでチカチカしてないとか
◼️自動販売機の色だとか
◼️植栽がまちに対してひらかれているとか
そういう視点の賞です。
建築については、個々の専門性などからそれぞれの視点での意見ですかね
そういう意味で、例えば全く同じもの
でも周辺が住宅街か田園風景の中にあるか?で評価は全くことなるのです
でも秀逸建築というのは、当然そういった周辺環境に敬意をはらいつくられていると思われるのですが
そのあたり見る側の視点によっても評価はちがうものですね。
まあ、外側から覗きこむこと(許可有)しか出来ませんので、どこまでその本質を見ることが出来ているかは難しいところです。
松本らしさって、なんだろう?
良い景観ってどういうものだろう?
それぞれがおもいを巡らせ
少しでも周辺環境に配慮することを意識していくことからはじめて行ければ
もっともっと美しいまちになっていくのではないでしょうか?
今日は、市長が熱心にお話を聞いてくださいまして、
外国からのお客さまが
松本のまちはビューティフルだと皆さんおっしゃるそうです
ビューティフルには2つの意味があって
①整頓された、ゴミのないきれいな
②自然に囲まれた素晴らしい風景の中にあるまちなみの美しさ
この両方を松本は持っていて、皆さんビューティフルとおっしゃると。
ですね、更に美しいまちになればいいと思います。
更に選出された作品のスライドを見ながらポツポツとコメントされるのですが、
ズバリ!…。的を得たご意見をおっしゃいました。
写真一枚からも見てとれるものというのはあるのですよね。
ということで、こうして建築や工作物、まちづくり活動などなど
大々的に行わうことはなくても
松本の美しい景観、素晴らしさを発見してみよう!という試みが今年から始まったようです。
松本の風景を伝える
街歩きエッセイ講座
~好きな景色を言葉にしよう~
と題してフォトエッセイ講座があったようです。
自分にとっての特別な景色
松本ってこんな素敵…。
そんな、おもいを写真にそえて!
レッツポエマーでございます。
(ポエムじゃないか(笑))
って、今年は既に盛況のうちに終わったそうで
来年も行われるようですよ。
↑いつかはわかりません(笑)
素敵な発見と気付きの日々…
そして
ちょっと自分もそれをつくりだしてみるなんてことも良いのかと思います。
例えば
花一輪植えることからだって
まちに潤いがうまれるのです。
さて、やってみますかね?
松本市景観賞も来年は30年目の節目を迎えるそうです。
新しい松本らしさ…。を模索している様子をこの2年間に感じました。