2017.10.19
カテゴリ：こころもよう…
鈍感力
わたくし、繊細さを時々売りにするんですが…
実はとんでもない鈍感な人間です。
それは、小学校時代に培われたものと
自負しております。
私の子供時代と言いますと
先生と言う方が鬼の様に怖くてですね
力強い時代でした。
小学校3～4年生の非常に多感な時期
我々の青の時代でございます。
忘れ物をしました
宿題を忘れました…
そうするとですね、容赦なく鬼の鉄拳がお見舞いされる訳です。
イテテテ…と涙でも流そうものなら
泣き虫は大嫌いだー！と
また張り倒される訳です。
鼻でもすすろうものなら
汚いなぁー、後ろに立ってろ！
段階的には、
①自分の席に立っていろ
②椅子に正座
③後ろに立ってろ
④後ろで正座
⑤廊下に立ってろ
⑦廊下に正座
オプションとして、水入りバケツ…
などがつくわけです。
そして、その日の気分で、
それらを飛ばして
荷物をまとめて家に帰れ！！
と言う、なかなかのご提案があるわけです。
今でしたら、『そうですか？では、お言葉にあまえて…』ととっとと帰ってくるのですが
生真面目な小学生は泣きながら
『いやだです！』と訴えます。
教室の出入口で荷物を抱えて泣きながら時が過ぎるのをひたすら待ってるわけです。
今で言うと普通のママかもしれませんが、教育ママと呼ばれていた母ちゃんを持った子は
帰れと言われたら、素直に帰りまして教育ママに告げ口をするわけです。
そうすると、まさかの手のひら返しで
お迎えに行って、謝罪して、それはそれは丁重に扱われる訳ですが
わたくしは、学校のことを家庭に持ち込まないタイプ
親に自分のことを話すことはありませんでした。
まぁ、話せばかえって説教されるのはめに見えてましたからね
もとをただせば忘れ物とかね(笑)
野生のまま小学生になってしまった私は、おそらくクラスでも一番怒られたのだと思います。
廊下に立たされたり座らされたりする時は、複数だと意外と楽しくてですね
寛ぎタイムだったりして…
そんな呑気な私がいつも怒られている姿をみていたクラスメイトも心はすさんでいたと思いますね。
生まれてからずっと一緒の斜め前の家の幼馴染みは、学校に行く途中
何回も何回も鞄の中身を確認するようになって…
もー、おくれるよー。
と言う私は鞄の中身を確認せずに忘れ物をして怒られる訳です。
おおらかだな…私。
そのなかでも、冬の版画の授業
板に下絵を書いて見せにいくのですが
気に入らないと、
無言でポーイとほおり投げられます。
それは、全然セーフなのです。
突然何かの見せしめか、教壇に立て掛け『トリャ』と、足で真っ二つに割られる人もいて…
あの光景は今でも消えません。
それでも、私がこのようにへらへらと笑っていられるのは
もっと楽しい事がいっぱいあったからかなぁ…。
一度、スケート教室の振替で、先ほどの幼馴染みが休んだときがありましてね。
授業シフトが変わったことをウッカリ忘れて、二人して忘れ物をしたことがあって
まあ、これは私のミスだってことで奴を守りましてね。
私、家までとりに行き、自分の教科書を奴に貸せろと言われましてね
とりに行ったら、ウッカリ親に見つかりましてね
奴のうちによって、教科書持っていけと言われたわけです。
まあ、そりゃそうですけど…
そうもいかんわけです。鬼の命令ですから
学校に戻るまでの間に言い訳を考えて、たまたまおばちゃんに会って…と
我ながらうまいこと考えたなと思ったのですよね。
その場も、うまくいきましてね。
そしたら、その後親がウッカリ先生に正直な話をしてしまい。
この嘘つきが！！とどえらく怒られたことがありまして…
色んな事件が起きるなかテレビをみつつ、そう言えば…とその時の話をしましたら
母が激しく沈んでおりました。
今さらですが(笑)
その辺りから、言い訳してもバレてかえって事を壊すとかね知りました。
不思議と同級生とは怒られた話なんかしたことがなかったな…。
大人になって久しぶりにあった友だちがポロッと言って、やっぱりそうだったのか…と。
しかし、私は怒られた(笑)
その時を思いだし、今は大きな声を出されたり
怒鳴られたりすると本当に怖い。
人の心の奥底には、どんなおもいが眠っているかわからない。
怒られたことがいい経験になることもあるが、執拗に怒りをぶつけるのはどう考えても良いこととは思わない。
私は鈍感だったからこうして今日もウッカリ笑っています…
子どもの頃は、学校って小さな世界が全てで、そこでの人間関係や、出来事で絶望したり、傷付いたり、悩んだりします。
とても辛かったりするけれど
一つ一つ大人になるなかで、世界も少しずつ広がります。
もっともっと素敵な明日が待っていると信じて、ちいさな希望を育てて行くことな大切かな…と思います。