意味

本日朝から耐震診断

この季節、小屋裏での作業も随分と楽になりましたが
それでも不織布のつなぎ、防塵マスクしていると汗だくです。

普段そんな動きせんぞ!という動きをするのでヨレヨレです。

以前までは長い脚立を車につんで行ったのですが
意外と使えないパターンが多く
持って行くことをやめましたが

どのご家庭もちゃんと脚立を備えていますね。
いつも驚きます。

そして助かってます。

本日は脚立の上にジュースのケースを重ねて登るという
なかなかの曲芸でした。

身体中いたい晩です。

耐震診断って、本来は昭和56年以前のまだ耐震という概念のなかった頃の住宅が、
現況どのくらいの耐震性があり
どのくらいの補強が必要か…
というのをお伝えするもので
大地震時に、人命を守れるよう
逃げる時間を確保出来るだけの耐震性をもたせましょう。
というものだと思うんです。

だから、壊れない訳じゃなく
命を守る行動が出来ること…

それが目的なんです。

補助は出るのですが、補強するための費用の上にそれ以外の工事費用もかなりかかりますから
なかなかやりたくても出来ないという方も多く

また、この工事をしたいと思う工事が対象でなかったりして難しい面もあります。

でも、何故診断を受けるか?
と言うと、やはり不安があるからだと思います。

診断に行くと
住宅の話とともにご自分の身の上話や、近頃のあれこれをみなさん話して下さいます。

市役所に申込みをするので、市の職員だと最初は思っている方が多く
役所の方の信頼感といったら半端ないなと毎度毎度思うわけですが

色んな人生を歩んでいらっしゃり
それぞれの悩みや不安を抱えつつ
楽しみな、喜びを沢山教えてくれます

今日お会いした方も、ご自分の人生を振り返り私にもアドバイスをくださいました。

何故こんなに初めてあった私に話してくれたかと言うと

初めて会ったのに、ウチの天井裏まで入ってくれたから…と(笑)

本当に失礼な仕事だと思いますね。
人様のプライベートにズケズケと本当に土足で入るのですから^^;

収納にしまいこんどけ!…と言うのは容赦なくあけていきますしね。

耐震診断よりも、皆さん誰かと話しつながり、分かち合いたいという
気持ちの方が強く、
実はそちらの方が重要なのかもしれない…と思うことがあります。

以前働いていたインテリアショップに突然あらわれた方がいました。
いらっしゃって、少しお話をしているとオススメしたものをご購入くださいました。

でも、少したってわかったことは…
その方はご主人を亡くし、失意の中
心がうまくコントロールできなくなり
何かの拍子にご自宅から遠く離れた店にたどり着き
たまたま会った私と話をすることで
ほんの少しだけバランスがとれたのです。

お届けの段になって、そのことがわかりましたが…

『お友だちになって…』と言われたその方の心にしっかりと向き合うことが出来なかった事が今でも心残りです。

その仕事をやめたとき、お会いしに行ったのですがお留守で会うことが出来ませんでした。

それから、ずっと気になっています。

人の人生にどこまで私が立ち入ることが出来るのかわかりませんが
私なんかとでも話をすることで、一瞬でもいい時間だなんて感じて頂けるならそれはそれでいいかと思い

いつも2時間くらいで終わらせなさいといわれている診断に
半日は費やすことになる訳です。

お年寄りと子どもには
あたたかく迎えてもらえる私です。

あとは、自分がどうしていくか…
いつもいつも心の中で
心残りや心配をし続けています。

皆が幸せであってくれたら
私はしあわせだなぁ…

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